ブラックベリー・ワイン (角川文庫)

  • 角川書店 (2004年9月25日発売)
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本棚登録 : 95
感想 : 9

物語の幕が下りた後、こんなにも幸せな気持ちに満たされるのは、やはりジョアン・ハリスの作品だと改めて実感しました。ワインは決して主役ではなく、ストーリーの潤滑油のような存在です。人の心を開かせる力を持った不思議なワイン。どこで取れた葡萄のワインだとか、何年もののワインだとかいうような話は一切出てこないので、私のようなワインには全く無知な人間でも理解できない部分などはありません。
 この作品で感じたのは、女性の凛々しさでした。主人公のジェイは臆病で小心者。一方、彼の周囲にいる女性たちは、度胸があり、行動力があり、非常に自立しています。ですが、思いつきで夢を追える純粋なジェイにも憧れます。男性の方が、夢のために他のものを捨てて、一心に向かっていけるものかもしれません。女性ほど現実的でないから、途方もない夢も追えるんだろうなぁと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Novel
感想投稿日 : 2012年5月1日
読了日 : 2009年7月
本棚登録日 : 2012年4月26日

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