日本橋 (岩波文庫 緑 27-7)

著者 :
  • 岩波書店 (1953年12月5日発売)
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本棚登録 : 189
感想 : 15
5

20年ぶりに鏡花マイブーム到来。おもしろかったです!興奮!あまりに典雅な文体ゆえ当初は5W1Hがわからずきょとんとしてしまいましたが、目が慣れてきて一気読み。清葉姐さんが好きですが、お孝さんも切ないです。途中、ツンデレ美女(お孝)が特に取り柄のないフツメン(葛木)に迫るというラノベのような展開になりマジか…と思いましたが後半の怒濤のような展開には息を飲みました。これは舞台映えしますね。しかしけっこうグロい描写も多く、この物語は鏡花以外の人が書いたらかなり通俗的になるなあと鏡花の紙一重の筆力に感服しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学
感想投稿日 : 2016年8月3日
読了日 : 2016年8月3日
本棚登録日 : 2016年8月3日

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