漢方医・有安 波紋 (朝日文庫 じ 6-2)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2010年3月5日発売)
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本棚登録 : 43
感想 : 9
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冒頭の話、「笑う女」が恐ろしすぎて…
悪口を言っている人間だけでなく、直接口にせずとも同意して笑っている人間も、被害者からしてみたら同じなのだということに、改めて戦慄を覚えた話だった。
当然、復讐はやってはいけないことなんだけど、でも、無念だよね、そりゃあ…
なんだか、創作だと分かっているはずなのに、思わず自分のこれまでを振り返って反省したくなってしまった。
自分の過去はあっさり忘れてしまう性質なので今すぐには思い出せないのだけれど、少なくとも、自省して謝ることのできる人間でありたいところ。
…その前に、そこまで激しい恋をしたことがないのだけどね。
恋情って、老いも若きも怖いものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代小説
感想投稿日 : 2015年9月18日
読了日 : 2015年9月16日
本棚登録日 : 2015年9月16日

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