駆ける少年 (文春文庫)

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本棚登録 : 181
レビュー : 17
著者 :
わをんさん 日本文学   読み終わった 

短編三作を読み終えた後、あとがきを読んで、妙に納得した。
なるほど、これは父親の話だったんだ、と。
一作目の『銀河の町』は大人というものの哀しみみたいなものを感じ取ったけど、残り二作は、形の違う父親の物語だった。
エッセイも多少読んだ今だから言えるけれど、実際、二、三作目に登場する父親は、鷺沢先生のお父さんが投影されている部分があるらしい。
でも、これは同時にいつかの子ども自身の話でもあるのかもしれない。
昔ながらの「背中で語る」というのではないけれど、子どもって、どこか父親の背中を見て育つところがある。
父親が駆けていたなら、その子どもも、いつか駆けずにはいられなくなる。
そういうものなのかもしれない。

レビュー投稿日
2015年12月28日
読了日
2015年11月2日
本棚登録日
2015年11月2日
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