スピノザの診察室

  • 水鈴社 (2023年10月27日発売)
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感想 : 880
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初めての夏川さん作品を読了。普段、あまり医療ものの作品は読まないが、本作の主人公「マチ」先生の医者としてのスタンス(ある意味、その人生観)と、京都の雰囲気があいまって、読後感はとても爽やかなものだった。
読んでいてとても心に残ったのが、不治の病の人に対する向き合い方。余命を限られてる人が、幸せに日々を過ごすことができないのかを、病を治すという医者の役割を超えて、悩み、考えて、行動するマチ先生に、究極の医者像を感じることができた。
結果だけでなく、経過について、とても大事に思う先生に、人生を終えるときに寄り添ってもらいたいと今は思う。 ★4.0

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年7月30日
読了日 : 2024年7月30日
本棚登録日 : 2024年7月21日

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コメント 3件

きたごやたろうさんのコメント
2024/10/10

私の本棚に「いいね」をありがとうございます。
「きたごやたろう」と申します。
よろしくお願いします。
夏川草介さんといえば「神様のカルテ」シリーズかもしれませんが、こちらも隠れた名作だと思っています。

チャオさんのコメント
2024/10/10

はじめまして。コメントありがとうございます。
夏川さん「神様のカルテ」シリーズで有名みたいですね。
飛び越えて、この作品を読んでしまいましたが、よい作家さんに出会えたと思っています。
現在読みたい作品は山積みではありますが、ほかの作品も読んでみたいと思います。

きたごやたろうさんのコメント
2024/10/10

こちらこそ私の本棚にまたまた「いいね」並びにコメントをありがとうございます。
私は信州に住んでいるのですが、神様のカルテシリーズの舞台は我が信州です。
是非、読んでみてくださいね!

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