東宝の「ゴジラ」に対抗して作られた大映の怪獣映画、いわゆる「昭和ガメラ」。最初の『大怪獣ガメラ』、『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』、『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』、『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』の4作品が一枚のディスクに収められているお得な北米版。日本でもこれくらいの価格帯で出してくれればいいのに。
恥ずかしながらまともにきちんとまとめて観るのは初めてだったが、(当然ながら)子供のころの印象よりもチープでちゃちい。しかし街のミニチュアなどは東宝にも負けていない精緻さ。特に1作目の東京、2作目の大阪は素晴らしい。一方で2作目のバルゴンのデザインはひどく間抜けだ。デザイン的にはギャオスに尽きるが、造形はいまいち。
映画の人気に比例してるのか、順を追うに従って手抜きが感じられる。4作目「対バイラス」ではほとんど宇宙と海と海岸に終始してリアルな街並みは拝めなかった。その上、過去作のフィルムの使い回しが多く、しかも冗長でひどい。
なぜか理由もなくガメラが子供の味方みたいになってくるのも気に入らない。
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2015年2月14日
- 読了日 : 2015年2月14日
- 本棚登録日 : 2015年2月14日
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