her/世界でひとつの彼女 ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
- ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント


OSに恋した男の話。
とはいえ、普遍的な恋愛を描いた映画であって、新しい愛のカタチを提示するというSFではない。出会って恋に落ちた相手がOSだっただけだ。彼女は優しく暖かい。そしてユーモアがあり、時に辛辣で自分の発言に後悔する。ごく普通の「彼女」だ。OSである点を除いて。
OSと恋するキモオタおっさんの話だと思っているなら、今すぐ観るべきだ。いや、観るべきだろうか?物語るのはどこにでもある特別ではない恋愛の一部始終。美しく切り取られた日常の断片で構成されたイメージ。苦い思い出を振り返り、それほど悪くはなかったと描かれているように思える。観ている者は忘れたい恋愛を照らし合わせてしまうことになるかもしれない。
観ていてあまり気づかなかったが、この世界は音楽に満ちている。静かだが力強い、素晴らしいサウンドトラック。カレンOの歌う「The Moon Song」を含めてアルバムにして欲しいところ。
スカヨハの声は以外とハスキー。
原題は『her』だけで、邦題につけられた「世界でひとつの彼女」は不要。蛇足ですらない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2015年2月8日
- 読了日 : 2015年2月8日
- 本棚登録日 : 2015年2月8日
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