以前読んだ『美麗島まで』でも感じたことだが、ヒトとヒトとのつながりや彼らの生き様から、物語のような広大な歴史像が紡がれていくところがこの著者の作品の魅力なのだと思う。一読すればすわかるが、この本には役人、研究者、宣教師、芸能人など、沖縄の歴史を彩ってきた多くの人物が登場する。私たちにもよく知られた歴史事実もあれば、なかには意外な人物同士の結び付きもあり、特に近現代の琉球がいかにして動いていったのかをイメージする手がかりを与えてくれる。
個人的には「為朝伝説」に関する第2章が一番興味深かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
沖縄
- 感想投稿日 : 2009年10月15日
- 読了日 : 2009年10月15日
- 本棚登録日 : 2009年10月15日
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