ヨシノの本棚
-
半落ち (講談社文庫)
- 横山秀夫
- 講談社 / 2005年9月15日発売
- 本 / 本
- 購入する
結末が判っていても鳥肌が立つラストでした。文句無しです。
2019年1月17日
-
ロンド (下) (創元推理文庫)
- 柄澤齊
- 東京創元社 / 2006年6月28日発売
- 本 / 本
- 購入する
解説ではエロスやタナトスといった文脈での理解が促されていましたが、僕は「ある種の芸術家は利己的だ」という事しか読み取れませんでした。そうでなければ最後の一行が活きず、それまでの主人公の葛藤も活きないと思われます。最後の一行で、主人公は第二或いは未来の犯人になり、即ちモダンホラーになるのだと思います。
2018年12月10日
-
女が読む太宰治 (ちくまプリマー新書)
- 筑摩書房編集部
- 筑摩書房 / 2009年5月1日発売
- 本 / 本
- 購入する
勝手に続編が書かれていたり、誤字があったり、単なる作品紹介に終始していたりといった風で、「ああ、これは星二つ、下手をすれば星一つだな」などと思いながら読み進めていたのですが、最後から二人目の太田治子氏の随筆は、先入観も手伝ってはいるでしょうけれどもなかなか興味深く読む事が出来ましたし、最後の高田里惠子氏の随筆では、『眉山』を芥川龍之介の『蜜柑』と比べていて「成程なあ」と思い、そもそもこの本もワカマツカオリ氏の装丁を目当に購入した訳で、そちらは充分堪能出来ましたので、星三つを付けました。異質ではありましたが、香山リカ氏の学術的な切口での随筆も非常に興味深かったです。
2011年12月19日