◆「ゴルギアス」では弁論術についてという副題がついているが、テーマは徐々に道徳や政治、幸福や人生に移行してゆく。
一番長い対話相手が、「善良な市民」の代表ともいえるカリクレスで、ソクラテスと激しい議論を交わすのだが
・・・後半になると
何十行にわたってしゃべり続けるソクラテス
カリクレス「そうだ」
さらに何十行にわたってしゃべり続けるソクラテス
カリクレス「たしかに」
さらに調子にのってしゃべりまくるソクラテス
時にソクラテスの主張は見開き6ページにもわたる
(「あれ、カリクレス消えちゃったよ」と思いつつ)
カリクレス「そのとおりだ」
最後に、ソクラテスが「この説についていこうでないか、カリクレス。」で締める。
・・・
対話になってねぇ~~~~wwwwww
◆「メノン」では「徳」とは何かということについて語られる。
プラトンの著作のなかでも割合短い対話編ということで、勧められることも多かった。
徳(アレテー)から想起(アナムネーシス)や仮設(ヒュポテシス)といった、「知の根源」を問う営みが対話をとおして探求される。
また、魂の不死と、魂の全知についても語られている。
「人間は、自分が知っているものも知らないものも、これを探究することはできない」という言葉には実に深いものを感じました。
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カテゴリ:
学術書
- 感想投稿日 : 2013年1月27日
- 本棚登録日 : 2013年1月27日
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