良寛 (下) (講談社学術文庫 211)

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著者 :
そららさん 学術書   未設定

「良寛は童心を持っていたという。子供のように澄んだ清らかな心を持っていた。そうしてそれだけ世の奸きつに傷つけられやすかった。だから、汚れのない無邪気な子供と遊ぶことに楽しさを見出した。安息の時を見出したのだ。」

「子供と手毬をついて遊んでいる良寛さん」のイメージの裏には、良寛の宗教的、世俗的苦悩という背景があったことを考察する書。

また、書の達人としても知られる良寛であるが、本書ではそれに対して批判的な考察も加えられている、というのも、良寛自身が自らを詩人といっておらず、「わが詩は詩にあらず」と言っているのであり、ある種のきれいな心情を書きしるした「日記」とみても良いのかもしれない。

ある意味、その人間的苦悩の中に、私は良寛を「聖人君子」としての像よりも、近く感じる。

レビュー投稿日
2013年8月5日
本棚登録日
2013年8月5日
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