この世に思いを残して死んだ人が、何かモノにとりつくことができるという話。
生きているものはダメで(すでに魂があるから)あくまでも『モノ』に限るので、息子がピッチャーの試合で使用するロージンバッグになる母親や、家族が使用してくれるであろう自分が最後に購入したマッサージチェアになる父親、ずっと恋い焦がれていた人が夏だけに使用する白檀の香りの扇子になる女性など、とりつくものはさまざま。
どの話も切なく、悲しい中にも少し救いが見えるような話だったけど、どの話も短すぎると言うか…。この短さが絶妙なのかもしれないけど、もう少し一つ一つを掘り下げて長くしてシリーズ化するくらいが良かったのでは?…みたいな余計なお世話(笑)
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- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月20日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
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