- ブクログ・ブック ブクログが作る読書のガイドブック
- ブクログ出版部
- ブクログ / 2025年3月10日発売
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読んだ本も読みたい本も、とにかくわたしの本の管理は全部、もう何年も前からブクログ。
昔のものは感想を書かないままに記憶が薄れ、読んだことしか記録できていないものもあるけれど、読みたい本が増えるきっかけにもなるし、読んだ本の感想を記録しようとして、他の方はどう感じたのかな?と思って、感想を読ませていただくこともある。
そんな大好きなブクログの、本が好きでないわけがないスタッフの方々が、これはと思った感想を集めた、読書ガイドブック。
もちろん読んだ本も読んでない本も、この一冊の中にありました。そして案の定、また読みたい本が増えました。
本が好き。その気持ちが集結した一冊のよう。
表紙のデザインも、可愛くてブクログらしいですね。本棚に登録されている本は、あれだなーと思いつつ(デフォルメされているのがまた可愛くて良い)、1番好きなのはブクログのロゴ。
20周年おめでとうございます。
そしてこれからも、お世話になります(⁎ᵕᴗᵕ⁎)
2025年4月30日
- ダンガンロンパ霧切 (3) (星海社FICTIONS)
- 北山猛邦
- 講談社 / 2014年11月28日発売
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巻ごとに区切りはつくものの、軸になる物語が1巻からずっと続いているので、毎回続きが気になる終わり方をする。
今回は事件自体の難易度は低くて、ストーリーもシンプルなのだけど、大きな謎の方は進展していくので退屈しない。うまいなぁ、と思う。
新たなキャラも、濃いけどダンロンらしく、憎めない。
探偵コンビとして動いてほしいのはもちろんだけど、やはり霧切ちゃんが頼もしい。
2025年5月4日
- ダンガンロンパ霧切 (2) (星海社FICTIONS)
- 北山猛邦
- 講談社 / 2013年11月29日発売
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ダンロンスピンオフ、霧切の第二弾。
舞台は廃ホテル。今回もクローズドサークルものです。
登場人物も前回より多く、ストーリー展開も好み。
参加者は何人死ぬ?何人残る?トリックは?と考えながら読むのが好きなので、予測なんかもしつつ、楽しく読みました。
犯人当て的な難易度はそこまででもないけれど、トリックはやはりダンロンらしい。
中高コンビの女の子2人が可愛くて良い。霧切ちゃんがね。やっぱりいいよね。
前巻から繋がる組織のこと、探偵のことなどが少しずつわかって行く流れなのかな。
次巻も楽しみ。
2025年4月27日
- ダンガンロンパ霧切 (1) (星海社FICTIONS)
- 北山猛邦
- 星海社 / 2013年9月13日発売
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ダンガンロンパのスピンオフ。
息子に勧められてゲームをプレイしてからアニメを見て、その流れで読んでみたら面白かったので、全巻揃えてしまった。
小説は勧めても殆ど読まなかった息子が、一気に読み倒したものだから、誰が書いているのかと思えば北山猛邦さんじゃないですか。
普通のミステリであれば、ちょっとそれ無理あるんじゃなーい?って思うようなトリックも、ダンロンだしな!と多少のことは目を瞑れる良さ?もあって、純粋に楽しめる。
中学生の霧切ちゃんも可愛い。
クローズドサークルもので、構成は現在と少し前の物語が交互にあって、そんなところもダンロンだな、という感じ。
シリーズの発端になるストーリーなので、読まれる場合はぜひこの巻から。
ラノベは後半にかけて発行部数が少なくなるらしく、このシリーズも現在は7巻以外は新品では手に入らなくなっているので、気になる方は電子書籍で揃えられることをお勧めします。
2025年4月27日
- ヨイヨワネ あおむけ&うつぶせBOX (ちくま文庫 よ-32-99)
- ヨシタケシンスケ
- 筑摩書房 / 2025年3月19日発売
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ヨシタケシンスケさんの、思いつきスケッチ集。
ぎっちり詰まった『あおむけ編』と、ゆったりめの『うつぶせ編』。それぞれ別の編集者さんに選んでいただいたみたいで、少し構成が違います。
あおむけ編の中では、「かけていいタイプの迷惑と、してもいいタイプの失敗が…」と書かれている部分と、“「タネ売場が好き」な理由”が好き。
あと、家族や親子の構成が、昔読んだチャイクロの色の本みたい(わかる方いるかなぁ)
うつぶせ編の中では、「精が出ますネェ。ハイ、復讐なんで。」と、「身体のしんどさと気持ちのしんどさの見分けがつかない」が好きかな。
こうやって挙げると、うつぶせ編の方が若干ネガティブみが強い…?でもシュールでつい、笑っちゃう。
そしてどちらも納得をする。納得をするのは、そんな年齢だからのものも、多いからかもだけれど。
ふっ、と笑ってしまうものや深いなと感じるもの。わかるわかる!と頷くもの。そんな弱音が大集合です。あなたの弱音もきっとある、くらいに。
それぞれでも売ってるけれど、『あおむけ&うつぶせBOX』にはパラパラ漫画になった手帖付き。
もったいなくて使えないけどね!
2025年4月27日
- 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス (角川文庫)
- 五条紀夫
- KADOKAWA / 2025年2月25日発売
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ふざけた感じでありつつ、しっかりミステリでちゃんとラストが気になる展開。
特にネーミングが本当にチープで、この手の海外の人の名前が覚えられないようなわたしにはわかりやすくて、わかりやすすぎて、すごい好き。
語彙力がね。ない。
実は太宰さんが好きではなくてですね…本家メロスは、大昔に途中で読むのをやめてしまって、元がどう言う結末とかは、よく知らないのですが。
これはラストが気になりすぎて、引っ張られながら読みましたよ。どうなるのメロス!って。
非常に読みやすい上にページ数もお手軽なので、病院の待ち時間や通勤のお供などにぜひ(静かな場所で声に出して笑ってしまってもわたしは責任を取れません)
2025年4月17日
- 秋の牢獄 (角川ホラー文庫)
- 恒川光太郎
- 角川書店 / 2010年9月25日発売
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『夜市』に次いで2作目の恒川光太郎。
この方の本、読み尽くしたい。やはり好きだ。文が。表現が。世界観が。
表題作含めて短編3作なのだけど、どれも好きなので一番が決められない。
何度も同じ日を繰り返す「秋の牢獄」、突然現れる神の家に、たまたま閉じ込められてしまう男の話「神家没落」、幻を見せる力を持った祖母に育てられた女の子の行く末を描いた「幻は夜に成長する」。
どれも不思議なことが起こっているのに、この世のどこかではあるかもしれない気がしてくる。いや少し昔に戻ればあったかも…?なんて。
読みながら不穏な雰囲気を背中に感じているのに、もっと知りたくなってしまうような、少し先から手招きされてるような。
恒川光太郎が生み出す世界に、もっと迷い込みたい。
2024年10月20日
- お梅は呪いたい (祥伝社文庫)
- 藤崎翔
- 祥伝社 / 2024年2月9日発売
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お梅は呪いたい。けどなかなかうまくいかない。カバーのあらすじに、笑いと涙のハートフルコメディとあるけれど、ほんっとに面白かった。
お梅ちゃんは間違いなく呪いの人形なんだけれど、封印されていた時間が長すぎたのか、それとも現代人が強くなっちゃったのか。
とにかくうまくいかないその様子もいじらしいし、連作短編で登場するそれぞれの持ち主たちがどうなっちゃうのかっていうのも気になってしまうし、進むほどに、出てくる人物に気になるところがあったりして(ここはあまり言えないけど)、これは一気に読んだ方がいい物語。
基本的にミステリが好きなわたしですが、楽しいと感じる物語も、外せないですね。
2024年8月11日
- 祓い師笹目とウツログサ (文春文庫)
- ほしおさなえ
- 文藝春秋 / 2024年6月5日発売
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植物やキノコやカビに近い、植物の妖怪のような、この世の理とは別のところで存在するもの、ウツログサ。
意思も何もないはずなのに、欲望のようなものを察して、宿主が喜ぶことをする。
これがまぁ、切ない。
5話の編成なのだけれど、ひとつひとつのおはなしに、1人の人生のうちの多くの年月が記されていて、そこにウツログサがどう関わっていたのか、それが物語の軸になっているから、ウツログサの存在が良くないものだと思っていても、いざ払うとなると迷いが出てしまう。
ずっと一緒に生きてきた、体の一部のようなものになってしまうんだなぁと、こちらまで切なくなる。
例えるなら蟲師のような。と、語彙力の乏しさを誤魔化すためにこの本の雰囲気を伝えるのなら、これが1番わかりやすいかもしれない。蟲師がわかる方になら。
2024年7月27日
- 最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)
- 二宮敦人
- TOブックス / 2016年10月29日発売
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病と戦うこと、生を諦めないこと、反対に自分はどう死にたいか、など「死」をテーマにした重たい作品。
生に執着する医者と死を受け入れる医者、そして自分は死と向き合えているのかと悩みながらも奮闘する医者の同期三人が、誰も間違っていなくて相容れない様子がもどかしい。
病と戦う患者さんたちの死の数よりも、生に向けた想いが強くて苦しくなる。
いつか自分が病と戦う立場になったら、この本の言葉がとても救いになる気がして、今度読む時にはマーカー引いてすぐ出せる場所にでも置いておきたい。
2024年6月9日
単行本に、栗原さんの「あとがき」が追加された完全版。
本編から読み返したが、何度読んでもじとーっとした湿り気を感じずにはいられない内容だと思う。
映画は見ていないけれど(なんか別物だとかいう話はチラリと耳にした)、これは映像化したらさぞや薄気味悪かろうと思うのだけど。え、ほんとにこれのいいところ潰しちゃって雨穴さん怒らせちゃったの?
ストーリー全体的に、想像の域を出ない部分もあるけれども、それでもなんだか、考えてもそうとしか考えられないような結末に辿り着いてしまう。
文章も読みやすいので、ぜひ変な家2も読みたい。
2024年5月31日
- 殺人事件が起きたので謎解き配信してみました (宝島社文庫)
- 越尾圭
- 宝島社 / 2020年10月6日発売
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全体的に読みやすかった。
動画配信者が題材なところが比較的最近のもの、の感じだけど、全体の構成は割と定番だし、視点もわかりにくくならないし、登場人物も多くなくて楽に読める。
配信側のことは全くわからないから、いつくらいから、手作りの贈り物は危ないよねみたいなことになったかわからないけど、テーマとしては全然いいと思う。こういうところが、このミス大賞シリーズの好きなところなんだよなー。
2024年12月21日
- マッチング (角川ホラー文庫)
- 内田英治
- KADOKAWA / 2024年1月23日発売
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映画を先に観ましたが、登場人物の心境や映画にはなかった部分があり、こちらはこちらで楽しめました!
と言うか、絵が浮かびやすくて…ちょっと残酷な場面も、あー…あのシーンだよねぇ…と。
ホラーではなくスリラーサスペンスなので、ホラーが苦手なわたしでもそこまで怖くはなくて読みやすいかな、という感想ですが、ゾゾっとはします。
全体的に読みやすかったですし、また映画が観たくなっちゃいました…。
2024年6月8日
- いかがなものか (集英社文庫)
- 群ようこ
- 集英社 / 2023年3月17日発売
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群さんは母と同じ世代なのですが、そのせいか、共感したり、母が言いそうだなと思ったりしたエッセイでした。
基本的にハッキリ意見を述べられる方だと思うので、毒舌気味なのでしょうけれど、その辺はうまく棘を減らして(もしくは少し丸くして)文章化されている感じ。
読まれる世代が若いと、あまり刺さらないかもしれません。でも年代が離れたら仕方がないかなと思うのですよね。読者に寄り添いすぎたらエッセイにならないですし。
日々ね、わたしもありますよ「いかがなものか」なことは。仕事柄、よく人を見てるのでね。むむむ、と思うこともあります。いいなぁと感じることもあります。
でも人それぞれですからね。このように考える方もいる、そんな部分が垣間見れるエッセイが、わたしは好きですよ。
2024年1月24日
- 流浪の月 (創元文芸文庫)
- 凪良ゆう
- 東京創元社 / 2022年2月26日発売
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子どもの頃の更紗の明るくて無邪気な様子がとても可愛らしくて、前半は印象よく進んだものの、徐々に切なく、苦しくなっていくのが時々つらかった。
特に物語が大人になってからの更紗の日々に変わると、もう感情を持っていかれてしまって抗えず、イライラしたり気持ち悪くなったりして…こんなに心を抉られたのは久しぶりだったので、進めば進むほどに疲れてしまった。それでもなんとかその先に明るさを求めて、導入部分と繋げたくて、投げ出さずに済んだという感じ。
どうかこのふたりが、支え合えますように。寄り添い会えますように。もう誰も邪魔しないで。
そんな風に願いながら、外から成り行きを見守るしかないもどかしさ。
ふたりの行く先が、穏やかなものであることを願わずにいられない。
ふたりにとって大切なのは、事実よりも、真実。
ツラい部分はあったけれど、良い物語だった。
2024年2月28日
- むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。
- 青柳碧人
- 双葉社 / 2021年10月21日発売
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今回も連作の、懐かしの昔話シリーズ。
むかしむかしの聞いたことのあるあの話だけれど、やっぱり普通な訳はなくて。不穏な雰囲気しか漏れてこない。やっぱり死んじゃう。そして誰かが犯人。
最後の話は一作目と同じく、連作のまとめ。と言うか、直前で湧いた疑問の回収。
名前のある動物たちが時々こんがらがるけれど、徐々にキャラクターがちゃんと出るから、あ、あいつねと思いながら読んでいく。なんなら少し、感情移入しちゃう。
死体が出るお話だけれども、楽しい…と言ってしまうと、不謹慎というか、語弊がありそうだけど。少し切ないところもあるけれど。
楽しい…かな、感想は。
2024年1月19日
- 白銀ジャック 新装版 (実業之日本社文庫)
- 東野圭吾
- 実業之日本社 / 2023年10月6日発売
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何と言うかなー、結果的には良かったけれども、読みながら、何度登場人物に「余計なことを…!」「何でそんなこと言い出すの」「何やってんの、あんた」みたいなツッコミをしながら読んだかわからない。まぁそれがなかったら物語も破綻してしまうのだけれども。
後半からラストは一気読み。
2025年3月4日
- 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)
- 桜庭一樹
- 角川書店 / 2009年2月25日発売
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なんかすごい本だった。
この作家さんは初めて読んだのだけど、ダブルカバーのデザインが随分可愛らしいので、読まないジャンルかなーと思っていたら、お借りする機会がありまして…。
読んでみたらもう、引き込まれてしまいました。なにせいきなり結末。
しかも主要な登場人物のことだから、どういうことなの??と。もうその時点で、あれこれ想像してしまう。
明るくないです。雰囲気は暗いわけではないけど、ずーーっと、澱のようなものがまとわりついていて、途中胸くその悪い場面もあったりしながら、けれども冒頭のシーンを考えると先が気になってしまって、結果的には最後まで引っ張られるように読み終えてしまった。
そして、いろんなことを考えてしまう作品でした。実際の問題と結びつけて掘り下げてしまうと、切なくて、苦しくてたまらない。
ずっと胸がずきずきしていた。
久しぶりに、ざわつく本でした。
2023年11月29日
- むかしむかしあるところに、死体がありました。 (双葉文庫)
- 青柳碧人
- 双葉社 / 2021年9月9日発売
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昔話を懐かしんでいたら、途中からしっかり殺人が絡むミステリになってるという展開になり、先が気になって仕方がないお話になっている。
一寸法師も花咲か爺さんもつるの恩返しも、竜宮城だって鬼ヶ島だって殺人が起きちゃう。
なんてこった。ちっともめでたしめでたし…で終わらない。
最後の鬼ヶ島は、鬼ヶ島が舞台なだけあって、たくさんの鬼が出てくるわけで。
全員名前が「鬼◯」なので、まー覚えられない(笑)
何度も名前の載ってるページを見返して、これは誰の子だったかな、これは何色の鬼だっけ?と。
でもまあ、面白かったです。
2023年11月13日
- クローズドサスペンスヘブン (新潮文庫nex)
- 五条紀夫
- 新潮社 / 2023年3月29日発売
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クローズドサークルものは好きだけども、これはなんと言っても「全員もう死んでる」ミステリ。
まさかこんなミステリを読む時が来るなんて。新しい切り口。
え、死んでんの?どうすんの?どゆこと?
って思ったけど、裏のあらすじはなんだか面白そうじゃん…真相知りたいじゃん…ってなって、受け入れられるかはわからないけど取り敢えず読んでみた。
そしたら、全員死んでるとか瑣末なこと(ではないけど)だった!とにかく真相が知りたい。
あの世でのことは、ルールがしっかりあるからそれならオッケー!な感じですんなり受け入れられた。
実は、「ファンタジー小説はあまり好みじゃないから基本読まないんだよね」なんて思ってきたけど、小説の上での殺人事件だって大きく括ればファンタジーだよな!と思い直すくらい没頭した。いやこれも別にファンタジーではなくてちゃんとミステリなんだけども。特殊設定だからという意味で。
ちなみに余談ですが漫画なら読みます、魔法とか使うファンタジー。『とんがり帽子のアトリエ』とか大好き。
とにかく設定が良い。登場人物の人数やキャラ、会話のテンポなんかも良い。とにかく読みやすかった。
流石に読んでも内容をすぐ忘れるわたしでも、これは覚えていられるのでは…?(笑)
2024年8月28日
- 怪談青柳屋敷 (双葉文庫)
- 青柳碧人
- 双葉社 / 2023年5月10日発売
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短い怪談の寄せ集め。
似たような話はまとめて章ごとに編成されている。
元々怪談は読まないし、何も見えないので、淡々と読みはしたのだけど、この作者様の文章は好きなのでサクサク読めて楽しかった。
満足度は高め。
いくつか、結局その先どうなったんだろう…と気になってしまって、そういうのがまた怪談のいいところなんだろうなーと改めて思った(ミステリなら回収してくれないと困るものねぇ)
2024年8月18日
とても読みやすくて面白かった。
タイトルからしてポップな感じだったけど、内容もテンポよく進むので、ミステリ不慣れな方でも読めちゃいそう。
ネタバレになっちゃうからあまり書けない…
恋は怖いよね、いつどこで誰にどんな感情を持たれてるかわからないものね。
私はあまり考えずに読むタイプなので、作者の思うつぼですね(笑)
2023年8月19日
- 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
- 石持浅海
- 祥伝社 / 2008年2月6日発売
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オーディオブックだったけれど、登場人物はそれほど多くないし部屋割り複雑じゃないし、聴くのに特に問題がなかったので良かった。
大学の卒業以来、初めて開かれた同窓会で事件が起こるのだけれど、倒叙ミステリなので、探偵役は誰なのか、どのように明かされて行くのか、そもそもどう着地するのか、一体なぜこんなことをしたのか…など、先が気になって一気に進みたくなってしまう内容でした。
シリーズものの一作目なのは読み終えてから知りました。倒叙3部作の1作目でもあるらしい。
これは他のもの読まねばですね。
2023年9月2日
連作だと知っていたけれど、こんなふうに繋がっていくんですね。これは、2度読みしたくなります。
エスキースを巡る物語。エスキースがどの場面にも関わっていて、絵画は見てきたんですね。時の流れを。
いくつ目かのお話で、あれ?と思えばそのあとはずっと、もしかして。この人は。この場面は。と思わずにいられず、それらを全部解決してくれるエピローグの持っていき方。繋げ方。涙が出ちゃいますね。最後の一文まで読んだ時、ああ、とため息が漏れてしまいました。
人の優しさだとか、大切に思うものだとか人だとか、感情が物語側に引っ張られてしまって、自分までその大切なものを手で掬っている気持ちにさせられる。エスキースの横に立ってしまっている。
その視点に立っていると気付いたら、またこの物語の初めから、フラッシュバックする場面を確かめに、初めのページをめくってしまう。そんな物語でした。
2023年8月1日