今回の巻頭特集は有川さんの新刊『だれもが知ってる小さな国』でした。
もちろんこの作品は児童文学である佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』から始まるコロボックルシリーズをもとにして書かれた作品なのですが、村上勉さんの絵とともに新たな有川版としての物語なのです。
小学生の頃、夢中で読んだ物語は、今なお懐かしく思い出されます。何よりも村上さんの絵がちゃんと継承されていて、この特集での冒頭を読んだだけでももう一度佐藤さとる版を読みたい、有川版の続きを読みたい、と思わせてくれたことが良かったです。
もちろん有川さんは好きな作家の一人ですが、そのひいき目を抜きにしても楽しみです。
思わぬ献本企画でいただきましたが、この特集以外も久しぶりに『IN★POKET』を読ませていただいて、エッセイや対談が意外なほどに面白かったです。紹介されていた読んだことのない作家の本も読んでみようと思ったり、連載小説とかもちょっと続きが気になって、200円程度なら次号も買ってしまおうかしらと思いました。
きっかけはコロボックル物語ですが、思ったよりも収穫の多い本だったと思います。
献本企画、ありがとうございました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2015/11
- 感想投稿日 : 2015年11月4日
- 読了日 : 2015年11月4日
- 本棚登録日 : 2015年10月29日
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