しっぽについて、文系理系に囚われず柔軟に研究していきたいという筆者の理想と意気込みが詰まった1冊。そのため本書は終始がっつり専門的というかたいものではなく、筆者が研究者としてたどった軌跡とともにこれまで調べてきたことを簡単に語っていて、個人的には発生生物学の章が興味深かった。確かにアプローチの仕方がさまざまな分、今はまだ中途半端な印象も受けるが、こういう「面白い」と感じたものに熱中する人たちの研究の機会をもっと長い目で整え、日本で研究者が育たないという問題が改善されていくことを期待したい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自然・生物
- 感想投稿日 : 2025年4月12日
- 読了日 : 2025年4月12日
- 本棚登録日 : 2025年1月19日
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