陸地のほとんどが海に沈み、少しだけ残された陸地に住む陸上民と遺伝子を変え魚舟と共に暮らす海上民。同じ人でありながら、独自の進化により生き方も生活も違ってしまった人々の葛藤に、外交官青澄が立ち向かう。
世界観がかなり作り込まれており、長いのに引き込まれる。本当にこうなってもおかしくないなと感じる(さすがに魚舟はやりすぎか)。しかし、よく考えれば、地域や人種や宗教で衝突が起こっている現在と、実際にはそう変わらないのかもしれない。結局は、自分のコミュニティと相手のコミュニティを分ける基準が変わるだけのことで。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2019年3月10日
- 読了日 : 2019年3月10日
- 本棚登録日 : 2019年3月10日
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