俳優になる方法・増補版

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  • 青弓社 (2011年11月13日発売)
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感想 : 2
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演技とは、イメージを追う作業でなく、劇世界を現実に立ち上げることを試みることだ。言葉を吐くとは分節化する。「話し・かける」、「聞き・分ける」こと。それが真にできて初めて、実と虚との間の皮膜にある芸というものが鼓動する。

役者とは「河原者」、現実と虚構を往還する者だ。
だれに、なにを、どういうつもりで。日々当たり前にしていることを虚構に落とし込む。現実に立ち上げる。

これまで無意味に固定してしまったつまらない演技観が、根底からひっくりかえされた想いだった。

それと同時に、妙に納得させられた。
そこはかとなく感じていた「違和、対立感」、それを可視化できた気がする。
すばらしい読み物だった。この本を貸し与えてくれた演出家、岩渕幸弘に心から感謝を。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年8月10日
読了日 : 2012年8月10日
本棚登録日 : 2012年8月10日

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