ブクログ献本で取り上げられてて興味を持った本。
献本は外れたけど、図書館で借りて読んだ。
何だろう。。。
佐澤國善という一人の青年の成長と、糸口栄という一人の人間の人生と、日本の天文学の発展と、ハレー彗星の軌跡が複雑に絡み合って、不思議な世界観を作っている。
結局、藤崎晴海という人物は何だったのか?
最初は二重人格者かと思ったけど違うようで、幽霊かとも思ったがそれも違う。
分かったのは、圀善と晴海が76年に一度、ハレー彗星の接近に合わせて邂逅する……ということ。
そして國善と栄以外の人にはどうやら見えていない、ということ。
あまりにもリアリティがあるので作中の登場人物は実在の人かと思ったが、それぞれモデルがいるようである。
佐澤圀善、宮田喜治、柳木賢男は、佐々木喜善、宮沢賢治、柳田国男のアナグラムだったとは……。
人がなぜ星を見るのかといえば、そこにはロマンがあるからだと思う。
宇宙のロマンをそのまま小説にしたような物語だった。
元・天文部だった人は必読の一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2017年10月8日
- 読了日 : 2017年10月8日
- 本棚登録日 : 2017年10月8日
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