魔法: その歴史と正体 (912;912) (平凡社ライブラリー せ 5-1)

  • 平凡社 (2021年1月10日発売)
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タイトルは『魔法』だが、古代宗教、哲学思想、錬金術、魔術、占いなど広く神秘主義について、全体的にまとめられた本。オカルトを楽しむよりは科学的に考察していて、魔術師の言い分をそのまま説明する文章にも冷ややかさが覗える。
挿絵というか図版が多く、また色や図像の解説はアーティストである著者ならではの詳しさと愉しさだろう。
一般読者向けではあるが、文章は思ったより読みにくく感じる。シンプルに見えて、前後と併せて読み直しても結局この記述は肯定なのか否定なのかよくわからない、みたいなことが多い。もとの文章の構成と、あとはなるべく原文に忠実に翻訳された結果だと思われる。
参考文献は原著のものではなく、人文書院版の翻訳時に日本語であたれる文献を集めたとのことで、これは『一般読者向け』という原著者の目的に沿った素晴らしいアップデートだ。人文書院版の1991年から30年経ちさすがに入手困難なものもあると思われるが、文庫などで他社から再版されているものも多いので、気になるものは探してみようと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月17日
読了日 : 2021年1月17日
本棚登録日 : 2021年1月17日

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