多田由美の4冊でたベストの中だったら、この本が一番好き。
ピストル・パッキンママ
地下鉄のバレリーナ
ブルー・エンチラーダ
この連作が好きすぎる。
初期からの変わり目の、ちょっと攻撃的で嫌なかんじのするこのころの絵も好きだし、多田由美のキャラクターの中でも、この連作にでてくる黒髪のパンカーが一番すきかもしれない。相変わらず、本当に心はきれいだけど、耐久力がなさすぎる駄目の駄目駄目の人たちばっかりでてくるけど、目がそらせない。
セリフは少ないうえに、殺傷能力が高いことをいってるわけでもないのに、読み進めていくうちに、いつの間にか泣いてしまう。
特に、表題作のコールマイネームで主人公が
「僕はそんなことをきかされるために生まれてきたんじゃない」
って泣くところはいつも涙がとまらなくなる。
昨今の、「泣かせよう」っていう気がある漫画や小説とは、根本が違う。
また浸りたくなったら読もうと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2012年3月20日
- 読了日 : 2012年3月20日
- 本棚登録日 : 2012年3月20日
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