無功徳

著者 :
  • 海竜社 (2008年10月1日発売)
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感想 : 9

「無功徳」っていいよね
見返りを期待しない行為。
代償を求めるなら、しない方がいい
くらいのもの。
そんくらい割り切って生きていきたいものだ。

P33
全ての感情も記憶も一旦「無」にリセットし、
今は今でまた「無」から全てを立ち上げるというのが
禅だと云っても過言ではない

この著者の他の本も読んでみようか

P136の「お金は概念の最たるもの」の『概念』という
発想は新鮮な気付きでした。
莫妄想の「妄想」は「概念」のこと。
「勝ち負け」や「善悪」、「美しい」も概念。

概念の織りなす世界を禅では「妄想」と呼ぶ。
そこから引き返せ、というのが禅の基本的な主張なのです

ひとつ霧が晴れた気がする。

P136
現代は「お金」や「勝ち負け」など、
概念ばかりが闊歩する時代。
その発想は、確実に人間という
自然の土台を腐らせている。
お金を行動の根拠にした生き方を、
そろそろ考え直すときが来ている。
お金はなくとも、学歴もなくとも、
人の「いのち」は営々と営まれつづける。
人間という自然は無償の贈与をし合うだけで
充分以上であり、
「いのち」はそれでこそ喜びを感じるのである。

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感想投稿日 : 2016年6月17日
本棚登録日 : 2016年6月17日

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