心霊探偵八雲・本編完結記念の、ファンブックのような1冊。
対談がメインと言えるが、作品とつながりのある方々からのメッセージ、単行本・文庫本のイラスト担当の加藤アカツキさん、鈴木康士さんが自薦した推しイラストページ、全巻あらすじ・主な登場人物紹介・著者コメントページ、読者からのメッセージ、そして本編12巻後をえがいたショートショートページが収録されている。
本編12巻を読み終えた直後だったので、ショートショートページは特にうれしかったが、すぐ読み終わってしまったので、「もっと物語の続きを読みたい!!」とおもってしまった。
あんなに大変な目に合い続けた八雲と晴香なので、もっとしあわせな姿をみたいのだ…!!
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また、レアページとしては心霊探偵八雲の原点である自費出版本「赤い隻眼」のなかの、「開かずの間に巣食うもの」だろう。
このお話に手が加えられ、心霊探偵八雲の第1話となったわけだが、お話の流れとしてはほぼ同じなため、久しぶりに読む第1話みたいな感じで、懐かしくもあり、そしてやっぱりおもしろかった。
更にこのお話を読んですぐに書評が続き、原型の「開かずの間に巣食うもの」と第1話との細かな違い…アップデートした点について解説が読めたのもとてもよかった。
この書評のあとに、全巻あらすじ紹介が続くので、他の巻を読み返したくなってしまうところも、ニクイ演出と言えよう。
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ちなみに外伝的既刊「魂の素数」は、晴香に出会う前の八雲のお話で、こちらは大学生の八雲と、准教授の御子柴が登場している。
御子柴が登場したのは「魂の素数」がはじめてと思い込んでいたが、全巻紹介を読み、本編9巻にも御子柴が登場していたことを知った。
9巻、たしかに読んだはずなのだが、御子柴の存在がさっぱり記憶から抜け落ちている…
これは、本編読み直しがいがありそうである。
- 感想投稿日 : 2022年7月18日
- 読了日 : 2022年7月16日
- 本棚登録日 : 2022年7月16日
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