漁をして暮らしている村があった。
しかしここ3〜4年は、一頭の賢いクジラが群れをひきいており、獲物がなかなか捕れなくなっていた。
そのクジラには、1本のもりが突き刺さっており、「もりくい」と呼ばれていた…
村のいえもんとそうだゆうは、このもりくいを仕留めようと、村のしゅうとともに冬の海へと出ていくが…
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クジラむかしむかしシリーズの第2巻。
本巻単体でも読むことができますが、第1巻ではもりくいがもりくいとなった壮絶なお話がえがかれておりますので、ぜひそちらを読んでから第2巻を読まれることをおすすめします。
第1巻で、もりくいがもりくいクジラとなった物語を読んでからだと、そのもりくいを仕留めようとする村人たちを手放しで応援することができません。
この巻では、1冊まるまるかけて、もりくいと村人との死闘が語れます。
ほぼひらがなで書かれているのに内容は深く、長い死闘を読み切るには、年長さんくらい以降の集中力が必要かもしれません。
そんな深い文章に赤羽末吉さんの絵があることで「絵本」として成立しています。
このお話は、ひよりじいさんが子どもたちに語っている形をとっているのですが、このひよりじいさんとは何者なのでしょう…?
シルエットしかわからないひよりじいさんですが、続く第3巻では、ひよりじいさん自身のこともわかる…?のでしょうか…?
第3巻へつづく。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
赤羽末吉
- 感想投稿日 : 2022年7月12日
- 読了日 : 2022年7月11日
- 本棚登録日 : 2022年7月11日
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