小さくなって、どんどんどんどん小さくなって、でもちょっと大きくなって、また小さくなって…ってアレ?
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SNSでよくこの絵本の表紙を見かけ、気になっていた本。
タイトルがまさかの「の」だったので、びっくりしました。
「の」で世界がどんどんどんどん小さく小さくつながって、途中ちょっと大きくなってまた小さく小さくつながって、時には途方もない世界へ飛んでまた小さく小さくつながって…
「どうやって終わるのだろう、この世界」と思ったら、“終わりませんでした”!
三度びっくり!
読み終えて「だから最初のベージの女の子の背景が、深いグリーンだったのね!」と納得しました。
「の」でつながる文章は、終わらない文章を読んでいるのとおなじなので、読み聞かせをしていると、どうしても違和感があります。
正直、「。」がほしくなる、着地したくなります。
時々、前のベージと次のベージのつなぎ目がわからなくなり、戻って進んで、また戻って文章を読んで絵を見て、という感じで読み進めました。
小2の娘に読み聞かせをしましたが、最後のオチに娘は「えっ?!」となり、「うわ、ホントだ!」と叫んでいました。
また小6の息子にも勧めてみたところサラッと読んできて、「ここがこことつながってね」と、わたしに解説してくれました(笑)
世界はどんどん小さく小さくなって、でもつながりは切れなくて、またちょっと大きくなって小さくなって…
わたしたちはそんな小さくなった世界に住んでいるけれども、この絵本をさかのぼれば、わたしたちの外側には大きな大きな途方もない世界がつながって広がっているんだなと思えました。
足元の地面はしっかり踏みしめつつ、まだ見えない大きな世界を想像して生きる。
それだけで人生ちょっと生きやすいよな、と思える本でした。
- 感想投稿日 : 2020年12月12日
- 読了日 : 2020年12月10日
- 本棚登録日 : 2020年12月10日
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