他人の心の中なんて本来知りうることはできないが、この本を読んで先生というある1人の人間の心を完全に覗き見た心持ちがした。そのくらい、先生の自白は事細かに書かれていた。先生の弱さは決して特殊なものではなく、誰もがその弱さ故に同じ過ちを侵してしまう可能性を持っている。真相はKと先生しか知らず、世間体的には何の決まりの悪さもなさそうであるが、自責の念は増すばかり。生きる上で、一つの教訓になる作品だと思う。
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- 感想投稿日 : 2013年1月27日
- 読了日 : 2013年1月27日
- 本棚登録日 : 2013年1月13日
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