スピヴァク、日本で語る

  • みすず書房 (2009年4月25日発売)
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感想 : 5
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取り置き先:稲城市立中央図書館

来日したスピヴァクの講演集である。だが、それ以上でもそれ以下でもないことが結果としてわだかまりのように残っている。
というのも、訳者たちの自己満足で終わってしまっている翻訳に加え、会場内の―それも無自覚に自分たちが切り捨ててきたはずの人々の表象をまとわざるを得ないスピヴァクに向かって―安直なタームの物言いがあることを自己批判しなくてはいけないのにそれができていないことがその理由だろうか。

スピヴァク自身は「自分はバラモンの家庭という暴力性と向き合わなくてはいけないのではないか」という悶えのなかで文を執筆しているが、それが訳者たちにもあるのだろうか?もしあるとすれば、ここまで気安く書けたわけが無いだろうに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 借受:多摩地区
感想投稿日 : 2009年6月2日
読了日 : 2009年6月2日
本棚登録日 : 2009年6月2日

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