街場のアメリカ論 (文春文庫)

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本棚登録 : 741
レビュー : 72
著者 :
ゆきやこんこんさん 教養   読み終わった 

「アメリカという国の構造」と「日本がアメリカをどうみるか」について論じてある。
「アメリカという国の構造」については、歴史的背景や宗教に基づくアメリカ人の考え方をベースに語ってあるので、全体像が掴める。
興味深いのが、アメリカは理想国家として既に存在しているというところからはじまったということ。ということは最初が100で後は下がっていくしかないということになると思うのだけど、確かに現在のアメリカはそんな状況になってきてる。そんな落ちていくアメリカなしに国のあり方について語れない日本はどーすればいいのか?
それを考えるために筆者が提案しているのが、アメリカという国をまっすぐに見つめるということ。日本は戦争経験からアメリカと言う国だけをまっすぐに見れていない。自らよりも大きくて然るべき国と思っているから、アメリカという国を理解できなくても当然だと思っている。
そんな日本人のアメリカ観をぶちのめすために、現在の日本がアメリカをどうみているか、どのような見方をするべきなのかを考えさせてくれます。

筆者の専門がフランス文学というところも私のおススメポイントです。
アメリカの専門家にはできない視点から読みやすく楽しく語ってくれるのがいいです。
内田先生みたいに、専門外領域についても、専門を活かして積極的に論を展開してくれる学者さんがいると、文学部がもうちょっと盛り上がるんじゃないかなあって思います。

レビュー投稿日
2011年9月21日
読了日
2011年9月21日
本棚登録日
2011年9月21日
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