PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2 First Guardian [DVD]
- 東宝
Case.2ですが、観る前はちょっと不安だったたんですよ。
というのも、Case.1はキャラ萌え的な要素で持たせていた印象があったためです。ギノさんかっこいい! 霜月意外とかわいいじゃん! という。ストーリーが良くも悪くもわかりやすいものだったので。
それで、Case.2の堅物な須郷さんととっつぁんでキャラ萌えアニメは難しかろうと。
実際に観て土下座したくなりましたよ。ほんと。
申し訳ございませんでした!
Case.2は傑作の正統派刑事ドラマでした!!
だんだんと伏線を回収し謎が解き明かされていく興奮。予想を裏切られた時の快感。
たとえば、大友が2人いると判明した時に「もしや1人はスパーリングロボでは」と思いついて嬉しくなってからの「2人ともロボでした!」には唸りました。
征陸さんが一言しゃべるだけで場の雰囲気がガラッと変わる、征陸さんが会話のペースを全部持っていくも刑事ドラマっぽいな、と。
『踊る大捜査線』の和久さんを彷彿とさせます。
飄々とした雰囲気。
そして、ふだんは飄々としているからこそ、その彼の激昂はとても印象強いものになりました。
「俺は潜在犯なんだ。その俺が妻子に手を出されたら何をするかわからないぞ」*4
征陸さんが潜在犯堕ちした背景については、シビュラシステムの導入により多くの刑事が潜在犯認定されたなかの一人だとしか説明されていません。
ですが、妻子に手を出されたら何をするかわからないという“暴力性”が彼の犯罪係数悪化のひとつの要因なのだとしたら……。
とても人間らしい怒りなのに。
わたしはこのCase.2であればPSYCHO-PASSを知らない人にも刑事ドラマ、あるいはアクション映画としておすすめできるのではないかと思いました。
「潜在犯」「色相」「ドミネーター」などの世界観を頭に入れておくために、少なくとも第1期の第1話くらいは観ていただいたほうがよいかもしれませんが。
とにかく素晴らしい作品でした。
- 感想投稿日 : 2019年7月17日
- 読了日 : 2019年7月17日
- 本棚登録日 : 2019年7月17日
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