子どもだってずいぶん悲しく
不幸なことだってあるのだ...
子どものなみだはおとなのなみだより
小さいというものではない
おとなのなみだより
重いことだっていくらもあるのだ...
ドイツがナチス政権をとるようになるほんの少し前の頃のこと。
寄宿学校で寮生活をおくる五人の少年たちの友情は、熱く勇猛果敢で
五人の少年たちはそれぞれ個々に孤独や貧しさや弱さを抱えていながらも
決して屈しない。その健気さがなんとも愛しくて涙ぐましくも
とても微笑ましいお話でした。
中ほどで正義先生が二十年前の昔話を少年たちに語る場面が好きです。
正義先生と禁煙さん。素敵なおとなたちです。
著者・エーリッヒ・ケストナーさんがこのお話を描くことになった経緯から
この物語が始まる冒頭のまえがきと、無事に書き終えた後のあとがきでとで
もうひとつの別の物語も楽しめました。
こちらもとても好きです。
そしてさらに訳者さんによる解説もたいへん興味深く読みました。
これから読んでみようと思われる方がいらっしゃいましたら
ぜひともクリスマスシーズンにお楽しみください♪
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年12月5日
- 読了日 : 2016年12月1日
- 本棚登録日 : 2016年12月5日
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