キング牧師やケネディ大統領暗殺後のアメリカ。
黒人の三人姉妹が、自分たちを置いて出て行った母の元で一夏を過ごすという物語り。
ありがちな家族再生もの、あるいは親子の絆再認識ものかと思いきや、親子は一向に仲良くならなず、子どもたちは黒人差別をなくそうとする政治団体と関わりながら、今までとは違う学んでいきます。
長女の大人びた視線を通して、当時のアメリカの差別や母親との関係が語られていき、最後には母親とある種の絆を気付くのですが、ありがちな甘い親子の情ではありません。
その奇妙な絆がかえって感動するところもあるのですが、政治思想的なことが多めに盛り込まれているため、何に主眼を置いているのかわかりにくいようにも感じました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
児童書(海外現代物)
- 感想投稿日 : 2013年3月8日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年3月8日
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