ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観

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本棚登録 : 880
レビュー : 92
制作 : 屋代 通子 
yurinippoさん サイエンス   読み終わった 

読み物としては大変面白いです。言語学者としてフィールドワークに行って知られざる言語を採集してくるのって憧れます。
ピダハンの暮らしも、死と隣り合わせなのにいつも笑顔。すごいなぁ。

旅行者として短い間旅したことがあるだけだけど、アマゾンは本当に美しいところなので(虫にさえ襲われなければ…)機会があればこんな風に長く滞在してみたい。

その旅の間だけでもアメリカ人がブラジルで困り果てている姿を何度も目にしました。著者も同じ経験をしていますね。アメリカ人とブラジルは相性が悪いのでしょうか(笑)

それはさておき、
本書ではピダハン語の特殊性をことさらに強調して、従来の言語理論(主にチョムスキーの普遍文法)に反論しているわけですが、
日本語話者として読むとそんなに特殊か??と思ってしまうわけです。

ピダハン語の、単語の意味をイントネーションで区別する、なんてのは日本語では普通にやってますし、埋め込み文が存在しない、という特徴も、チョムスキーの理論でいうところのパラメータにゼロつまり「埋め込まない」ってのも含めちゃえばよくない?
(すみません、チョムスキー難しすぎて分かってないんでめっちゃ素人意見なのですが…でもあの論理式みたいなのは好き)

いろんな言語があるんだからそんなのもあるだろう。くらいにしか思わなかったので、やっぱりアメリカ向けなのかな。。
文化が言語/文法に影響を与えるなんてのも、そりゃ多少はありますよね。数量的に測りにくいので言語「理論」にはしにくそうですが。

というわけで、後半の言語学関係の部分に腑に落ちない点があるものの、全体としてはとても楽しく読んだので☆4つです。

レビュー投稿日
2013年5月30日
読了日
2013年5月26日
本棚登録日
2013年5月19日
2
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