「自己責任」とは何だろう。
自分1人で解決できることは、一体この人間社会に存在するのであろうか。
そんなモヤモヤした感情を解きほぐしてくれた1冊であった。
以下本文からの引用
他者のために、他者を介して、他者の助けによって、はじめてわたしは、「自分自身」になるというのです。それゆえ、他者を欠いたままでは、自分は存在できないのであり、したがってまた、「分離、孤独、自己への閉じこもりは、自分自身の喪失の基本的理由である」ということになります。
自己責任、つまり他者から切り離されるということは、他者のみならず、自己からも切り離されることであり、それこそが孤独の正体ではないのか。
対話とはつまり、「他者とのつながり」であり、自分がこの世に存在することをつなぎとめている行為であるのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2022年1月23日
- 読了日 : 2022年1月23日
- 本棚登録日 : 2022年1月23日
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