ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』 2019年12月 (NHK100分de名著)

著者 :
  • NHK出版 (2019年11月25日発売)
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感想 : 22
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Eテレの放送で偶々4回目の放送を見た。

いずれは「カラマーゾフの兄弟」は読もうと思っているので、予習のつもり。
父親フョードル、3兄弟、スメルジャコムの人物、主要な事件、小説の構造について詳細に説明されている。
無神論者イワンが語る大審問官の物語。飢えの充足のためには一部の選ばれた天才が大多数の凡才にパンを与えればよい。人間に与えられた自由という特権の無意味さ。
「悪霊」でも平等な社会のためには、人々を無知にしておかなければならないという主張があった。
ドストエフスキーはキリスト教にも社会主義にも救いがあると思っていなかったんじゃないだろうか。

アリョーシャの信仰と書かれなかった第2の小説での社会主義者への転向はどういうことだったんだろう。

兎も角、カラマーゾフを読むときは、亀山訳を選ばなきゃということだな。

どうでもいいことだけど、このレベルの本の話を毎週受け止める伊集院光さんって大変だな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月22日
読了日 : 2020年3月22日
本棚登録日 : 2020年3月22日

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