女優はB型 本音を申せば5 (文春文庫 こ 6-30)

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  • 文藝春秋 (2012年7月10日発売)
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感想 : 7
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引き続き、小林信彦さんのエッセイを読む。お盆の頃というか終戦記念日を含む夏季休暇に、しかも「スローターハウス5」を読みながらだから、東京大空襲の話には反応してしまう。
堀北真紀が主演したテレビドラマは見ていない。小林さんは堀北さんを大絶賛していますな。
既に故人だが、僕の祖父は、東京大空襲の火の海の中を生き延びている。
NHKの阿波踊りのドキュメンタリー番組で、空襲で焼け野原になった徳島の写真を見て驚いた。本書でも下町空襲だけでなく、山の手空襲もあった由。広島、長崎だけでなく、どれだけの非戦闘員への無差別殺戮があったのだろう。勿論、ドレスデンの悲劇も同様。

このエッセイは戦争の話だけでなく、昔の映画やポール・ニューマンへの追悼を含む俳優の話や生活雑感と種々の話が取り上げられている。

そして、現代の女優についても、そんな映画を、と思えるものまで観られている。
~長澤まさみに触れると、彼女の出る「深呼吸の必要」(監督・篠原哲夫)を観ていないファンというのは信用できない。~
こういう断定にチョッと痺れるのである。堀北さん、長澤さん以外の現代女優も沢山触れている。僕はテレビドラマや映画に疎いのであるが、小林さんの言うことには間違いはないと思っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年8月19日
読了日 : 2013年8月19日
本棚登録日 : 2013年8月19日

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