レ・ミゼラブル〈4〉 (岩波文庫)

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レビュー : 19
ユウキさん 海外文学   読み終わった 

壮大な物語だった。伏線も丁寧に回収されていて、大筋にはあまり関係しなさそうなところまで手を抜かない姿勢に好感が持てた。
ラストは感涙。いわゆるハッピーエンドではないかもしれないけれど、このラストにほっとした。長い長いジャン・バルジャンの人生。偶然出会った司祭によって、180度の転換を成し遂げた人生。たくさんの苦難。そういうことが一気によみがえってくるような、そんな終わり方だったと思う。
そして、そんなジャン・バルジャンによって変化を余儀なくされたジャヴェルもまた、悲しい最期だけれども、彼なりの信念を貫いていて、良いエピソードだった。
一方、マリユスとコゼットはどうなんだろう。マリユスは最後の最後でジャン・バルジャンの徳に気付くからまだ良いとしても、コゼットはなんだかあまり物を考えない頭の悪い子にしか見えなかった。ジャン・バルジャンに助けられなければ、ひどい人生を送っていたのだろうな。作者は二人のことをかばっているようだったから、本当にせめて二人だけは幸せになってほしいと思っていたのだろうけれど、世の中はこういう無知なる善人が幸せを享受するように出来ているのだな、と少しむなしくなった。他にも幸せになってしかるべき人はいただろうに。悪意が無いっていうだけで罪は許されるのだろうか。

レビュー投稿日
2013年2月6日
読了日
2013年2月5日
本棚登録日
2013年2月6日
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