月の扉 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2006年4月12日発売)
3.25
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本棚登録 : 2229
感想 : 293
3

石持浅海さんを読んでみたくてタイトル買いした。
そしたらハイジャックの話だった。

予想しない事態が次々に起こる展開に引き付けられて一気読み。
意外な人物が探偵役に指名されて、しかも期待以上の推理力を発揮するのもなかなか良かった。
座間味くん、おバカなチャラ男だと思ってたのに(笑)。
座間味くんでシリーズ物になってるらしい。そちらも読みたくなった。

カリスマへの心酔(または信仰)から彼らはハイジャックを犯す。この、動機が「信仰」ってところが、信じてない者からすれば滅茶苦茶に見えるけど、その重さは第三者には図れないだけにズルイ設定だなと思った。

全ての事態の因果関係も明らかにされて、読み手としてはスッキリ。
☆4つにしようか迷っての☆3つ。やはり私はエンターテイメントを越えて考えさせるものがある本を求めているらしい…。

しかし、この手法でハイジャックを試みる模倣犯とか出てこないかねぇ。心配だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年4月12日
読了日 : 2017年4月12日
本棚登録日 : 2017年4月12日

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