
チャグムが活躍する話。
そしてシュガとの絆がより深まる心温まる話。
「これはチャグムの話だから守り人シリーズの外伝となり、だから“守り人”ではなく“旅人”とした。」とあとがきで読んでから初めて、「ほんとだ!旅人だ!」と気づいた私。
シュガがなんとかチャグムを助けよう助けようとしているのが、単にチャグムが皇太子で国にとって重要な人物だからという打算なものではないというのがわかるシーンがあり、思わず涙ぐんでしまった。
これまでシュガは確かに頭はいいけど、打算的なところが好きくないなと思っていた。常にこれは得であるか損であるかを考えて生きているような。
けれど、それはあくまでも立場からくる役割を果たそうとする使命感からであり、本当のシュガは心のあたたかい人なんだな~とわかって好きになった。
「聖導師シュガ」が楽しみである。
一つ、やっぱりなんだかんだバルサと一瞬でも会えるシーンが欲しいなぁ。
毎回なんだかんだ会えてるじゃん!と突っ込みつつも、チャグムがバルサと会えるとこっちまで嬉しくなるから。
- レビュー投稿日
- 2013年2月4日
- 読了日
- 2013年2月4日
- 本棚登録日
- 2013年2月4日
『虚空の旅人 (新潮文庫)』のレビューへのコメント
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