となりに熊が越してきた。
河童と出会う。
死んだ叔父と会う。
人魚にまつわる話。
一連の短編がどうやら同じ主人公だったらしいと気づいたのは、星の光は昔の光までよんでから。
最後、熊が帰っていくのが切ない。
淡々とした日常の一枚の中、よくよく考えてみると(よくよく考えなくとも本来は気づくはずなのだが)、なんだか紙一枚くらいのずれがある(本当は次元そのものがファンタジーとしてぶっ飛んでいるのだが)。
手のひらに収まる愛しい日常をたんたんと綴ることで、哀切さが伝わってきた。
不思議な一冊。
でも、なんだか大事にしたくなるような一冊。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代小説
- 感想投稿日 : 2017年12月17日
- 読了日 : 2017年12月17日
- 本棚登録日 : 2017年12月17日
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