かつて目が見えなかった数真と偶然再会した縁。過去に自分が行ったことを思いつつも彼に惹かれていくのを止められない。
しかし好きだからこそ知られたくないことが縁にはあった…。
この隠したいことに関する縁の独白、諦念にすごく胸を突かれた。
数真と過ごす時間をすごく楽しそうにしていたのに、それよりも彼に知られることが怖くて終わらせてしまおうとするところがとても切ない。
そして「知られた」と知ってからの強い拒絶に今までの苦しみが出ているようで胸を突かれる。
ラストの数真の告白で彼の印象が(縁と同じように)変わった。
彼も焦って一生懸命だったんだな。なんだかすごく微笑ましかった。
数真を受け入れて縁が前に進もうとしている姿がとてもよかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
一穂ミチ
- 感想投稿日 : 2013年11月13日
- 読了日 : 2013年11月10日
- 本棚登録日 : 2013年11月12日
みんなの感想をみる