大正時代の華族の家柄のふたりのお話。有馬×黒木。同級生同士。
とてもよかったです。早くに亡き父の後を継いで伯爵家の当主になった黒木の、自分は駒に過ぎない、守るものがあると自分の気持ちと葛藤する描写がとても胸にきました。心惹かれつつも押し殺すしかない気持ち。
あんなことがなければ黒木はきっとずっと自分の心を押し殺していただろうと思います。時代物ならではの不自由さですね。
もう少し先も読みたかったなーと思います。
裏表紙の背中向けてるふたりのイラストが好き。各話の扉絵も素敵です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ま行
- 感想投稿日 : 2015年10月1日
- 読了日 : 2015年9月30日
- 本棚登録日 : 2015年9月30日
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