「好き」 (角川文庫)

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結論はない物語なんだけれど、
だからこそ空気がやわらかくて、優しい気持ちになれた。
何かが違うのは、自分ではわからなくて、時間とか二人の間に流れる空気が解明してしまう。
だからこそ、全てを「受け入れて」しまうことが大事なんだな。
分析癖もよいけれど、案外人生ってそういうものでは解明できないことに本質があるのかもね。

「大人になるということは自分の力ではどうでもできなかったいろんなことを静かに葬っていくこと」
「たとえ胸がひりひりするとするような吸引力を持たない人でも、一緒にいたら幸せなのかもしれない」
「じっと自分の作り上げた人形ケースのような小さな世界の中でうずくまっている」
「人のことを思い、心を悩ませているとき、やっぱりどこか幸せなのかもしれないと思う」
「たまらなく愛おしいのは、きっと限りなく愛情に近い友情だから」
「きっといくつもの闇を吸い取って、ケイちゃんは光の強さを増していったのだろう」
「分析癖のある私にとって自分ほど格好の素材はない」

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感想投稿日 : 2008年11月1日
本棚登録日 : 2008年11月1日

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