ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 1

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本棚登録 : 906
レビュー : 35
制作 : 井口 耕二 
yw7159さん ドキュメンタリー   読み終わった 

たまたま読んだ、マイクロソフトのWindowsNT開発の物語を読んで、ビルゲイツと同じ年ということで、ジョブズのも読んでみるかー、と暇つぶしになれば、という程度のつもりで手に取ってみた。

結論としては、こちらの方が良かった。
良かったというが、こちらの方が作品として優れている、というような意味ではない。
そもそもジャンルが違う、といった感じ。コンピュータの開発史というつもりで手にとったが、こちらは実際には印象が違った。
技術とデザインを統合する哲学を知るための書籍、といったところだろうか。

私はエンジニアで、ものの考え方が技術より。そのため、どこかデザインというものに懐疑的というか、一般人には理解できない感覚で、なんとなくやっているんだろう、というふうに思っていた。
この本を読むと、デザインとは技術と不可分で、哲学の表現ということが非常によくわかる。

正直、自分の近くにジョブズみたいな人がいたらひとたまりもない、というほどに人格はめちゃくちゃだと感じた。
だが、強烈な哲学に筋が通っており、デザインに対して興味をそそられる。
日頃見かけるもののデザインにはどんな意味が隠されているんだろう、どんなことを表現したくてこんなデザインになっているんだろう、と何気なく見ていたものに対する注意の払い方が変わった。
デザインや芸術に関する見方が変わる。デザインセンスや美術的センスがまったくない、と思っていた私ですら、である。
Appleやジョブズといった点に付いての記述は、本書の本質ではなく、哲学的記述こそが本書の魅力であると思っている。

正直、私はApple嫌いだったのだが、その哲学を知って興味が出てきてしまっている。
Apple信者の気持ちもわかってきてしまった。ジョブズが死んで4年が過ぎた今更ながらだけど。

私と同じような、Apple嫌いの人こそ楽しめる本だと思います。

レビュー投稿日
2015年12月6日
読了日
2015年12月6日
本棚登録日
2015年12月3日
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