開かれた社会とその敵 第1部: プラトンの呪文

  • 未来社 (1980年1月1日発売)
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紛争のない世界はありえない。そういったのは、この書物を著した哲学者のカール・ポパーだった。たとえ紛争のないような社会が達成できたとしても、その達成によって消滅させられてしまうだろうような、もっとも重要な人間的諸価値が存在する。それゆえ、われわれはそのような社会をもたらそうとするような企てをおもいとどまるべきだ、とポパーはいった。われわれが紛争を減少させなければならないのは確かだ。だが、なにより重要なのは、解決しえないさまざまな価値の衝突がつねに存在する――道徳的にさまざまな価値がぶつかりあうので解決できないおおくの道徳的問題が存在する―という事実だ、と。開かれた社会にとって不可欠なのは、さまざまな価値およびさまざまな原理の衝突が、価値あるものでありうる、という状態なのだ。・・・・・・-『読書のデモクラシー/長田弘』

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感想投稿日 : 2010年6月20日
本棚登録日 : 2010年6月20日

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