稲葉禄子さんの本を読んで出てきた囲碁棋士、依田紀基に興味が湧き本書を読んでみた。
著者の人生が波乱万丈で、かつ示唆に富む本であり、あっという間に読んでしまった。囲碁、ギャンブル、借金、家族との離別など話題が豊富。とくに印象に残ったのは著者が棋士として成功できたのは「虚仮の一念岩をも通す」というような思いであるとのこと。これしかない、と覚悟を決めて何か一つのことに打ち込んでいる人は強いと思う。
囲碁の勉強の参考にもなった。意味がわからなくても対局者の打った手を碁盤に並べて暗記できるまで繰り返し並べる。この「繰り返し」が重要とのこと。無意識でできなければ実力とは言えない。このあたり数学の学習においても参考になる。小平先生が数学の本がわからないとき何度もノートに書いているうちにわかってきた、と書いていたのと共通していると思う。良く思うが、囲碁と数学は似ている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
将棋・囲碁
- 感想投稿日 : 2021年10月24日
- 読了日 : 2021年10月24日
- 本棚登録日 : 2021年10月24日
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