数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学

著者 :
  • 幻冬舎 (2015年3月18日発売)
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感想 : 53
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大栗先生が娘に数学を語る本。大栗先生の本はいつもわかりやすくて素晴らしい。よく理解している人は明快に説明できるという典型ですね。どの章もおもしろいですが、締めはガロア理論。やはりこれを数学の美しさの典型と考える方は多いんでしょうね。益川先生も学生の頃はガロアに憧れていた、と語っていました。大栗先生のガロア理論の解説、明快でわかりやすいです。ガロア理論について最初に読む本として本書は一番良いのではないでしょうか。5次方程式が解けない理由を正20面体の回転操作が交換しないということに結び付けて解説しています。こうした幾何学的なイメージを解説してある本、少ないような気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 数学
感想投稿日 : 2016年12月18日
読了日 : 2016年12月18日
本棚登録日 : 2016年12月18日

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