久しぶりに読み返したけど、50年ぐらい前の文章なのに全然読みにくくないのがすごい。
物語に昨今のミステリ小説みたいな大きな起伏はないのだけど、人と人との掛け合いがすごく丁寧に書かれていて、スラスラ読み進めてしまう。かといって徐々に八方が塞がっていく主人公にあまり悲壮感が漂ってなくて、いつも読んだ後ちょっと爽快感あるのが不思議。
実は坂本睦子がモデルで、その初めての相手が直木賞のモデルになった直木三十五だったとか、読んだ後に嘘か本当か分からない逸話を調べるのも楽しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本人作家
- 感想投稿日 : 2018年3月22日
- 読了日 : 2011年7月22日
- 本棚登録日 : 2018年3月22日
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