しみじみと素敵な小説です。そこそこ色んな経験を積んだ30過ぎ男女が主人公の連作短編集。それぞれの気持ちが丁寧に書かれてる。どの短編も心に沁みたけど、末期がんを宣告され、もう一度別れた夫と残された時間を過ごしたいと願う女性の「ワンダフル・ライフ」、看護師と患者で知り合い「5年経ったら迎えに来る」と約束した男性を待つ「ラッキーカラー」が印象に残りました。短編の結末がはっきりとわからないものが多かったんですが、それは最後に収録されてる「ワン・モア」でわかる仕組みになっているのが、ドラマ仕立てで面白い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸作品
- 感想投稿日 : 2016年8月3日
- 読了日 : 2016年8月3日
- 本棚登録日 : 2016年8月3日
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