大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)

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本棚登録 : 403
レビュー : 36
制作 : 双葉 十三郎 
zerotester21さん  未設定  読み終わった 

 ドラちゃんの長編はほぼすべて目を通しているんだけど、この処女作だけは何となく今まで読みそびれてた(>_<)
 他の作品どうよう、もちろん本作もカチカチのハードボイルド( ´ ▽ ` )ノ
 カッコキメキメ( ´ ▽ ` )ノ
 死の床の将軍( ´ ▽ ` )ノ
 イカレポンチの娘ふたり( ´ ▽ ` )ノ
 キザなゆすり屋に、エロ本貸しに、その他もろもろ( ´ ▽ ` )ノ
 あんまりキャラや設定が強烈過ぎて、ストーリーがさっぱり記憶に残らない(>_<)
「さらば愛しき人よ」なんか、5回か6回読んでるはずなのに大鹿マロイ以外なにもおぼえてない(>_<)
 本作もおなじことになりそう(>_<)
 タイトルがまたすごいよね( ´ ▽ ` )ノ
「大いなる眠り」( ´ ▽ ` )ノ
 結局いちども登場しなかったキャラの死を、ここまで大仰にタイトリングした小説が、他にあるだろうか( ´ ▽ ` )ノ

 しかしまあ、本作においてもまたマーロウ先生、終始へらへら減らず口を叩きまくってるね( ´ ▽ ` )ノ
 最初「さらば」を読んだときには呆然としたもんだ( ´ ▽ ` )ノ
 ハードボイルド=非情・冷淡と思い込んでいたから、てっきりその主人公は「ブレードランナー」や「ターミネーター」みたく無表情で無口なものだと決めつけてた(>_<)
 まあ、こういうもんだと分かってしまえばすぐになれちゃうけど、むかしはなかなか馴染めなかった記憶がある(>_<)

 本書のような(時代を考慮しても)かなりクセの強い翻訳を読んでると、つくづく漱石「坊っちゃん」もまたハードボイルドだという説に納得がいく( ´ ▽ ` )ノ
 要するに、読みようによっては落語なんだよね、ハードボイルドって( ´ ▽ ` )ノ
 長い長いひとり語り、無駄口、愚痴、皮肉、誇張、当てこすり、たとえ等などの言い回し、人物描写、風景・家屋・着衣や小物のスケッチ……意識して読むと、ドラちゃんも「坊っちゃん」も、まるきりハードボイルドであり落語でもある(ように見えてくる)( ´ ▽ ` )ノ
 キャラクターの設定もそう( ´ ▽ ` )ノ
 さすがにオチは笑いでなく、シニシズムだったり虚ろさだったりするけれど、話の運びも落語とよく似てる( ´ ▽ ` )ノ
 もしドラちゃんが日本に生まれていたら、きっと漱石みたく寄席に通いつめてたんじゃないかな( ´ ▽ ` )ノ
 だもんで、双葉先生の訳文がこうなったのも少し得心が行くわけだ( ´ ▽ ` )ノ
 語り口が落語っぽいから、思わずセリフをべらんめえ口調に訳しちゃったんじゃないかな、と( ´ ▽ ` )ノ
 
 とかなんとか考えていくと、本書の新訳は(世界のハルキもいいだろうけど)たとえば立川志らくにでもやらせてみたら面白いんじゃなかろうか?、なんて妄想にたどり着く( ´ ▽ ` )ノ
 こないだ映画評で「ブレラン2049」を絶賛してたけど、ハードボイルド作品には噺家にこそわかる「間」とか「隠し味」があるんじゃないかな( ´ ▽ ` )ノ


 ……ついつい、つまんない妄言を並べてしまい、純粋なハードボイルドファンの皆様、ごめんなさいm(_ _)m
 なんか、ドラちゃんの写真を見てると玄人好みの噺家さんみたいだなあ、といつも思えてくるもんで……m(_ _)m

2017/11/23


 ところで、この後DVDで本書原作の映画「三つ数えろ」を見るわけなんだけど、いったい何を数えるんだろう?(゚.゚) ポカーン


追記
「三つ数えろ」はあまり意味のない脅し文句だった(>_<)
 大筋はラストの展開を除いてほぼ同じ( ´ ▽ ` )ノ
 運転手がなぜ・誰に・どうやって港に落とされたのか、結局分からないまま終わるとこもおなじ( ´ ▽ ` )ノ
 ただ、時代的な問題だろうけど、ヌードシーン・写真がまったく映っておらず、ガイガーがエロ専門の貸本屋ということも明示されないんで、将軍がなんで脅されているのか、原作読んでないとよく理解できないだろうな(>_<)
(その将軍は冒頭のシーンにしか登場しないんだけど、とても今にも死にそうな病人には見えない(>_<))

 小説と映画を見比べて改めて、なんでこの話がこんなにも分かりづらいのか、はっきりしてきた( ´ ▽ ` )ノ
 そも将軍はマーロウにリーガンの行方探しを依頼すればよかったんだ( ´ ▽ ` )ノ
 娘が脅されてる云々は、その捜索過程で出てくればいいだけの話……というか、このくだりはなくてもいいかも( ´ ▽ ` )ノ
 リーガンがマースの女房と駆け落ちしたという「小細工」もいたずらに話をややこしくするだけで、いらなかったかも(>_<)

 ちなみに、映画ではマーロウ役がハンフリー・ボガードなこともあって、作中やたら「チビ、チビ」言われててかわいそうだった(実際、他の役者と比べると異常に頭がでかいな)(´;ω;`)
 その代償なのかどうか、小説以上に女にモテモテだったのには笑えた( ´ ▽ ` )ノ
 なにせ、ノリノリでマーロウに尾行を頼まれるタクシー運転手役まで若い女性に変更され、彼にモーションかけてるんだから( ´ ▽ ` )ノ
 出てる女優はビビアン役のローレン・バコールはもちろんのこと、端役に至るまで(今の基準で見ても)美人ぞろいなんで驚いた(゚д゚)!
 ただ、妹役は今ひとつ狂気を醸し出していなかったけど(>_<)

 小説→映画、続けて楽しむのがおすすめ( ´ ▽ ` )ノ

2017/11/24

追記/あ、違った……m(_ _)m
 将軍が脅されてたのは写真の件じゃなく、ビビアンが賭けで負けた証文の方か(>_<)
 ここも分かりづらい(>_<)
 恐喝が二つも三つもあるし、(インチキとは言え)賭けシーンではビビアン大勝してるし(>_<)
 
 
 
 

 

レビュー投稿日
2017年11月23日
読了日
2017年11月23日
本棚登録日
2013年6月3日
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