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心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹 (角川文庫)
- 神永学
- 角川書店 / 2013年7月25日発売
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初めての電子書籍で読了。
石井さんがメインのお話で、八雲ファンとしては少し物足りないですが、ストーリーはとても心霊探偵八雲らしいものでした。
ただ、内容がいつもより薄いと感じました。単純にページが少ないからかもしれませんが。
2014年8月21日
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赤い指 (講談社文庫)
- 東野圭吾
- 講談社 / 2009年8月12日発売
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東野さんの本は、タイトルの本当の意味が最後に効いてくるところがすごく好きです。
2013年9月8日
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ゆんでめて しゃばけシリーズ 9 (新潮文庫)
- 畠中恵
- 新潮社 / 2012年11月28日発売
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短編がいくつか合わさって1つの大きな物語になってる構成がすごく好きなので、最初の展開ですごく落ち込んでいたのもあいまって、読み終わって、ああ、やられた! と思うと同時にすごくすっきりしました。
どうしてもやり直せないことがある、というのも事実ですが、不思議に囲まれた一太郎にはこういうことがあっても良いんじゃないかと。そして、こういうふうに恵まれているのは日頃の一太郎の思いやりのおかげなんだと思うとすごくほっこりします。
2013年1月9日
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もののけ本所深川事件帖〜オサキと江戸の歌姫 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 高橋由太
- 宝島社 / 2012年5月10日発売
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今までのシリーズの雰囲気とはがらりと変わった印象です。
読み物としては今までで1番面白いと感じましたが、事件がメインで、主人公の周吉やオサキ、お琴ちゃんにほとんどスポットライトが当たらず、シリーズとして好きな面にはちょっと物足りなさがありました。あと、前巻でちょっと進歩したように思えたのが、周吉の野暮さのせいで再び後退してしまったのが……。
もともと、民謡や童謡になぞらえて事件が起きる、というモチーフが大好きだったので、これはこれでアリだと思いました。
2012年10月29日
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ちゃらぽこ: 真っ暗町の妖怪長屋 (光文社文庫 あ 22-12 光文社時代小説文庫)
- 朝松健
- 光文社 / 2012年9月12日発売
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妖怪ものと時代劇ものが好きなので、妖怪+時代劇のお話は脊髄反射でレジに持って行きます。
登場してくる妖怪も人間も、ひとクセもふたクセもあって面白いです。ただ、ちょっとキャラ立ちが大げさでわざとらしくて、うわっ滑り感が否めません。
2012年10月29日
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心霊探偵八雲8 失われた魂 (角川文庫)
- 神永学
- KADOKAWA / 2012年8月25日発売
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最初の頃は文章がぎこちないと言いますか、話の流れがぎこちないと言いますか。それでもキャラが魅力的で楽しくて、文庫が出ると毎回買っていました。
個人的には前巻から急激に「小説として」面白くなった印象です。特に今回は今までで1番面白かったです。
ミステリー要素がありつつ登場人物の心情がメインのお話が好みなので、私にはとても合いました。
2012年8月31日
「ミステリー」は殺人じゃなくても面白いとわかる本です。
短編なのでコンパクトではありますが、上手い引っかけやどんでん返しがあって、読後感がとても良かったです。
2012年8月27日
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アミダサマ (新潮文庫)
- 沼田まほかる
- 新潮社 / 2011年11月28日発売
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悪い意味で気持ち悪いです。描写が全体的に薄くて、設定とか展開とかがすごく面白くできそうなのに中途半端で、読んでる最中もずっとどろどろした世界観が淡々と進んでいくだけです。
ときどき、すごく印象に残る文が挿入されてるのにもったいないと思いました。
2012年8月8日
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椿山課長の七日間 (朝日文庫)
- 浅田次郎
- 朝日新聞社 / 2005年9月15日発売
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浅田次郎さんは大昔に鉄道員を読んだだけなのですが、ああこういうくすぐりを入れる人なんだなあと興味を惹かれました。ちょっと笑いが古臭くてベタなんだけどその予定調和さがいい感じです。
あらすじの印象では感動ものだと思っていたのに、読み進めていくといたるところにくすぐりが入って、あれ?? と思いきや、だんだんとじんとくるシーンが増えていきます。
死んだ人3人ともすごく良い人で、最後まで一気に読みました。
2012年7月31日
少女といい因果応報が好きなのかな?
いくつかの章に分かれて、複数の視点からじわじわと真相に近づく感じがとても「らしい」です。
2012年7月16日
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謎解きはディナーのあとで 2
- 東川篤哉
- 小学館 / 2011年11月10日発売
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推理よりもキャラが特徴的なのにお話なのに、キャラ同士のやり取りがマンネリ化。後半にいくにつれてどんどん斜め読みが増えていきました。
2012年6月6日
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玉虫と十一の掌篇小説 (新潮文庫)
- 小池真理子
- 新潮社 / 2009年4月25日発売
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全体的に不倫率高いです。不倫というのは現代で手軽に「許されざる恋」のシチュエーションを作れる状況だと思います。かといって、当事者たちが自分たちの状況に陶酔してるわけでなく、諦観であったり情熱であったり、いろんな感情を抱えています。
すっごく当たりだと思うお話もあれば、まあまあも、いまいちもあるのですが、掌握集はそういうところも含めて良いと思います。
私のお気に入りは「千年烈日」「命したたる」「死に水」です。
2012年5月23日
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新装版 涙はふくな、凍るまで (講談社文庫)
- 大沢在昌
- 講談社 / 2012年4月13日発売
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前作のヒロインが出てこなくてちょっと残念でしたが、新しいヒロインも後半にいくにつれてどんどん魅力的になっていきました。
前作では大阪やくざが敵でちょっとこじんまりした印象がありましたが、今回のロシアンマフィアの方が大沢さん「らしく」て好きです。主人公も成長していて、ちょっと個性が強くなっててお話としては楽しくなりました。主人公が物語の脇役ポジションなのがなかなか楽しいです。
あと、何よりもラストのシーンが素敵でした。
2012年5月21日
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新装版 走らなあかん、夜明けまで (講談社文庫)
- 大沢在昌
- 講談社 / 2012年3月15日発売
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新宿鮫、アルバイト探偵に続いてこれを読みました。今まで読んだ中では1番軽く読めるかな、という印象。
マフィアやスパイが敵じゃなくて、敵がやくざだったからかもしれません。やくざが軽いというのもどうなんだ、という感じですが(笑)
他のシリーズのように主人公のここが魅力! と強く言えるようなところはありません。だからこそ、普通のサラリーマンに降りかかった大騒動らしくあったのかなと思います。
2012年5月17日
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屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション3 (角川ホラー文庫 え 1-3 江戸川乱歩ベストセレクション 3)
- 江戸川乱歩
- 角川グループパブリッシング / 2008年9月25日発売
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じっくりたっぷり楽しめる、レトロな推理小説。
大人になってから明智探偵は初めて読んだのですが、こんなにもお耽美な話だっけ? と少しびっくりしました(笑)
神出鬼没の犯行と、それを追いかける明智探偵の動きも良いのですが、何よりも犯人の動機がすごかったです。最後の数ページで語られただけですが、そこだけで小説1本書けるのではないでしょうか。というよりも、そんな小説をすごく読みたいです。
2012年5月15日
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ハードボイルド・エッグ (双葉文庫 お 23-1)
- 荻原浩
- 双葉社 / 2002年10月1日発売
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ハードボイルドに憧れて私立探偵を開業したのに、迷子のペット探ししか依頼が来ない男が主人公です。
設定からもコメディだとわかります。そして、秘書(?)の綾がすごく存在感があります。このデコボコというよりも、ちぐはぐコンビがじわじわと何故だか上手く動いていく様子も面白いです。
事件自体もだんだんとミステリーっぽくなっていき、楽しかったです。
2012年5月15日
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君におくる言葉 (角川ティーンズルビー文庫 4-2)
- 結城惺
- KADOKAWA / 2000年10月1日発売
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君が想うより、よりも、絶対にこっちを先に読むべきです。
2つのカップルが出てくるのですが、どちらも受けの性格が微妙といいますか……。攻めはみんな文句なしに包容力があって格好良いのに、受けはちょっとあざとい感じ(ツンとか天然とか)。
でもこのプラトニックさは好きなのです。
2012年5月13日
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君が想うより (角川ティーンズルビー文庫 4-1)
- 結城惺
- KADOKAWA / 1999年8月1日発売
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昔読んで好きだった本を見つけたので購入しました。懐かしいなあ、というのが1番正直な感想です。
このレーベルでは1巻目なのでこれが最初だと思ってたのですが、アスカノベルズ(でしたっけ?)が本当の1巻目でした。
なので、好きだったキャラたちが色々イチャコラしてて個人的には嬉しいのですが、初めて読む人にはあまり優しくないお話かと思います。主人公カップル以外のカップルたちのエピソードがちょっと冗長に挿入され過ぎかな、という印象です。
2012年5月12日
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儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
- 米澤穂信
- 新潮社 / 2011年6月26日発売
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どろどろっとした薄暗い話を読みたい気分のときに見つけた本です。
どのお話でも、薄暗くて狂気を孕んでいて、そして普通とは違う純粋さを持つ少女たちが出てきます。
短編集なのでさくさくと読めますし、じわじわと伏線から見えてくる全貌とか、最後の1行がたまりません。薄々見えているので最後でどんでん返しがあるというわけではないですが、とても印象的で残酷であったり薄ら寒い魅力的な1文が待っているのです。
1つ目と3つ目のお話が、なんとなく被ってるかな、というところがちょっとだけ残念でした。でも、読み終わったらもう1度ラストを見据えてじっくり読み返したくなるお話です。
2012年7月31日
伏線がとても多いんだけど、混乱することなく読めるお話でした。
2人の少女の視点で交互に進んでいき、それぞれが物語を進んでいきます。お互いの状況が少しずつリンクしているのですが、伏線によくある「なんでこんなことが?」と疑問に思うものではなく、普通に読み進めていくと「あ、そういうことか」とすとんと納得できる種類のものばかりでした。おかげで、もやもやとした状態で謎が解き明かされるまで読み進めていくのとは違い、読んでいくと自然と繋がりが見えてくるところが個人的にはとても良かったです。
俯瞰して見るととても狭い人間関係で、そんな非現実的な、という感想もあるかもしれませんが、因果応報というキーワードを詰め込んだ結果として、それぞれの繋がりが面白いです。
2012年4月19日
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仇討: 吉原裏同心 16 長編時代小説 (光文社文庫 さ 18-38 光文社時代小説文庫)
- 佐伯泰英
- 光文社 / 2012年3月13日発売
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今までと違って短編集に近い雰囲気です。
薄墨太夫とのプラトニックな恋がはっきりとした形になりそうで、しょうじき、むむむ、という感じではありますが。そういう人間くさいところも含めて楽しいです。
そして、念願の竹松の夢。子どもの筆おろしのために、大人たちがああだこうだと頭を悩ませてる優しさが面白かったです。
2012年4月5日
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心霊探偵八雲7 魂の行方 (角川文庫)
- 神永学
- KADOKAWA / 2011年10月25日発売
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内容自体は重いのでしょうが、さくさく読めます。安定した展開で、安心感があります。
八雲と後藤刑事が一緒にいる時間が多くて、二人のやり取りが楽しかったです。
2012年1月1日
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ころころろ しゃばけシリーズ 8 (新潮文庫)
- 畠中恵
- 新潮社 / 2011年11月28日発売
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楽しかったー!
仁吉と佐助。2人の兄やが本当に若だんなを大切にしている描写に、にやにやしていました。すごく過保護なのに、ときどき、若だんなの成長を黙って見守るときもあるのだなあ、と。
若だんなを心配する他の妖たちも可愛かったです。
2011年12月20日
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愛憎: 吉原裏同心(十五) (光文社文庫)
- 佐伯泰英
- 光文社 / 2011年10月12日発売
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シリーズを通しての登場人物たちが、それぞれ成長してるのが楽しい1話です。
幹次郎と南蛮銃の対決も、幹次郎の創意工夫を含めてわくわく。
幹次郎視点で進む作品なので難しいですが、もっと敵方の吉原進出の動機とか計画を掘り下げてもらうと楽しそうに思いました。
2011年11月10日