始まっている未来 新しい経済学は可能か

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本棚登録 : 126
レビュー : 11
zimazimaさん 金融・経済   積読 

感銘を受けた。
巷にはアメリカ発の金融恐慌を題材にした書籍が出回るが、戦後日本から現在に至る経済パラダイムを完全に浮き彫りとし新たな日本の成長ビジョンを提示した一書であった。

福祉社会、福祉国家、社会保障という体型において築かれた市民社会、さらにそれを「行き過ぎた」と是正した新自由主義が台頭するという過程が存在しない。
免疫や経験の存在しない中に規制緩和万能、市場原理主義至上の価値観が日本を染め上げた。アメリカは膨らむ対日貿易赤字に対して「新貿易法 スーパー301条」といった報復措置を断行。さらに日米構造協議において改革をせまり、無駄な公共投資の強要を行う。
地方が負担する地方債の利息返済も小泉政権下における地方交付金の撤廃で不良債権化、みせしめの夕張が現れる。
市場原理主義により社会的共通資本が破壊されていく。パックスアメリカーナの鏡から離脱し真の学問的自由を求め翻訳経済学を超克していく必要がある。
競争セクターと共生セクターの両輪が必要であり、共生セクターの中に「FECの自給圏」をディーセントワークの場として築く必要がある。

レビュー投稿日
2010年6月15日
本棚登録日
2010年6月15日
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